パワハラ、モラハラが当たり前の時代は、今の40代前後の世代が最後だろう。
その上の世代は更に上の世代(親や会社の上司等)から圧力を受けてきたから自分の下に対して憂さ晴らしをしなければ精神が保てない。それがパワハラ、モラハラといった形で現れる。
そのような風潮がずっと続いてきた。それが終焉を迎えようとしている。
良いことのように思われるが、反面、圧力を受けるだけ受けて、少しも憂さ晴らしができなくなってしまったどころか、今度は「自由」と「自分勝手」の区別のつかない下の世代に好き放題やられっぱなしの人間が増えてきているように思う。
憂さ晴らしをしなければ精神が保てない状態にされた上に、下からの理不尽な攻撃を容認しなければならないような状況に立たされれば、それは死にたくもなるだろう。
パワハラ、モラハラ以外の憂さ晴らし方法を見つける必要があるが、理不尽なプレッシャーで傷を負った人間は自己喪失に陥っている可能性が高い。
自分を分からない人間に、自分に合った憂さ晴らし方法を見つけることなどできない。